第28回短編小説の集い「のべらっくす」に参加された作品の感想を書きました
遅くなりましたが、感想を書きました。
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感想、振りかえり記事まとめ
参加作品の感想
所感を書きます。思いこみや理解不足も多いかと思いますが、よろしくお願いします。
何時だって、今日は酔狂
無気力で他人の評価に終始していた主人公が自ら発見し選択、行動する。小さな成功を重ねて自尊心を取り戻す。風通しの良い結論だと思いました。
桜は、窓の外にだけ咲く
主人公の生真面目さが痛々しいほどでした。若い時の挫折は、世間的に深刻な事態でなくとも本人にとっては生死を分ける事柄なのでしょう。
花は桜木
拙作になります。
さよならの決意
友人である男女の関係が浮かび上がってくるようです。小説の登場人物というのも顔なじみになり、親しみがわいてくるものなんだなと思いました。
倖せな結末
男とコンピューターというと映画「her」を思い浮かべましたが、作中の青年はいたって冷静、学者然としていました。分散していくイメージが美しかったです。
プライベート・ユアン
少年兵が投入されていることから敗色の濃い戦争なのかなと憶測。アクションは殺陣を考えなければならず、位置関係の説明など大変だったと思います。
出逢い、桜、さようなら
「スカイ・クロラ」は映画版の銃を小道具に使ったベッドシーンが印象的でした。あの二人の緊張感を思弁的な会話劇に落としこんだら、こんな感じかも。
桜のゆくえ
終盤、話の色調が変わり、ギャング映画のようなバイオレンスに移行するのが面白いです。主人公はメンターである女給仕を経て戦士になったのかなと思いました。
消えた香りの行方を思う
波である音と違い、物質である香りが消えてしまうというのは、たしかに不思議です。日常の出来事を見つめ直すのは大事だなと思いました。
余談
今回は自分も含め、死を扱った話が多かったですね。「桜」は人に死を思わせるものなのでしょうか。
さて、拙作は「花咲かじいさん」からの連想です。作中、ポチは二人の老人に同じ行動をとったにもかかわらず、偶然の結果から異なる評価を得ます。そこに着目したのが切欠でした。
では、ご覧くださった方々、本当にありがとうございました!