海外ドラマ「ハンニバル シーズン2」感想
今回の台風は本当にすごかった。風雨の轟音に泣きそうでした。
被害に遭われた方、並びに近親の皆さまには、お見舞いの言葉もありません。一刻も早い復旧がなされますよう祈るばかりです。
内容詳細
海外ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』 シーズン2 (予告)
FBIの天才プロファイラーがFBIから追われる身に。キャラクター間の危険な駆け引きは、予期せぬ方向へと進んでいく。そしてもう後戻りはできない・・・。 ウィル・グレアムは、ハンニバル・レクターが犯した殺人の罪を着せられ、精神病院に収容された。ハンニバルの正体を知ったウィルは、自分の正気を証明し、無実を周囲の人間に信じてもらうための戦いに直面する。
前置き
前回に引き続き、雑文を書き連ねますが、どうかご容赦ください。
さて、現代を舞台としたエンターテイメントでは一般的に信条、法の正義、経済的な損得勘定などが登場人物の行動を決定する要素だと思います。しかし、このドラマの劇中では誰に肩入れするのかという人間関係に終始、拘泥します。
あたかも恋のさや当てを中心とした権謀術策の宮廷劇か、悲劇もののオペラといった様相でした。最後は血の惨劇というのも所感を補強してくれます。
また、ウィル・グレアムの共感能力による捜査は写真などの数枚の資料から導き出され、時間の遡行まで自在であり、現場に出向く必要さえありません。
ウィルの能力は、「魔法」または「超能力」と受け取る他ないようです。
メイスン・ヴァージャーの登場は個人的な肝だったのですが、演出があまりにもあからさまで面白みに欠けた感はあります。フレデリック・チルトンのような普通の人物像であれば、彼の異常な精神や行動が、より際立ったように感じました。
ただ出演回数の短い中、わかりやすさを優先した正しい判断だとも言えます。
今回は耽美要素を背景に人間模様を描いた恋愛劇であることを踏まえて視聴したため、とても面白かったです。
FRAGILE LITTLE TEACUP
ここからは、シーズン2最終話のネタバレ感想になります。おそらくすごく長いですが、ご笑覧いただければ幸いです。
ウィル・グレアムはハンニバル・レクターの企みにより殺人容疑で一時収監される。だが、新たな殺人事件の被害者からウィルの自宅で回収された証拠品と同じ人物の遺体の一部が発見され、検察は立件要件を失った。
ウィルに代わりフレデリック・チルトンの容疑が濃厚となり、表面的に平穏が戻ってくる。
ウィルはFBIのアドバイザーとして再び、犯罪捜査に復帰した。一方、レクター逮捕のため自ら囮捜査を買って出る。レクターはウィルの計略に乗り、ジャック・クロフォードの殺害を企てる。
ジャックの妻、ベラを見舞ったレクターは彼女と許しについて会話する、レクターは彼女の自殺を妨げ、病に苦しんでいるさまを眺めて全能感に浸っていた。
レクターは身辺整理を始めるが、その最中にウィルからフレディ・ラウンズの香水を嗅ぎ取る。レクターはラウンズの生存を知った。
※裏切りは最大の無礼であると考えられるが、レクターはウィルを罰しない。
「許しは訪れるもの」というベラの言葉から、レクターにとってウィルは自由意思に反したとしても不可抗力的に許しを与えてしまう相手であるらしい。
レクターは「記憶の宮殿」について完璧な場所ではない、と語る。
※原作の「記憶の宮殿」はレクターの記憶が隅々まで網羅された万能の脳内領域である。しかし、むしろウィルの記憶の宮殿である「川」のほうが単純なだけに完成度が高いようだ。
トマス・ハリスのレクターは「ハンニバル」において作者の理想を体現する投影物となった。欠点を持たない人物として描かれている。この相違点は非常に面白い。ウィルの「記憶の宮殿」もまたドラマのオリジナルだ。
ウィルとレクターは食事をともにする。レクターはジャックとの共謀を告白するよう求めるが、ウィルは応じない。
※ウィルは「彼に知らせたい」と言う。以前、ピーターに語っていたようにウィルの考えはレクターに対し、復讐一辺倒には定まっていないらしい。
ジャックは「正義」を求めているとウィルは言う。
※収監が解かれてすぐレクターを襲撃したウィルの言葉「正義(righteous)」とジャックの言う「正義(justice)」は異なるものの重なる部分も多い。ウィルとジャックの目的は同じと見て差し支えないだろう。
監察官ケイディ・プラネルがジャックのもとを訪れる。
※捜査の違法性、ジャックの休職、ウィルの逮捕状、作戦の中止により仕切り直しが行われる。「最後の晩餐」の準備をしたのは事実上、プラネルだ。ジャックの作戦が遂行されれば、到底、レクター一人では戦えない。舞台装置を整えるために登場した人物である。
ウィルはレクターに官憲の手が及ぼうとしていると告げる。
※ここまでお膳立てしてきたにもかかわらず、ウィルはレクターに逃亡の機会を与える。
レクターは襲撃してきたジャックとアラーナを斥ける。
※全体的にいささか冗長。予想外の出来事は存在しないため、ただ眺めるしかない。
対ジャック戦もフィッシュバーンが「マトリックス」の状態であれば、と悔やまれる。ミケルセンは運動能力が高そうなので返す返すも残念である。
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後からレクター邸に乗り込んだウィルはアビゲイル・ホッブスの生存を知る。
※アビゲイルは監禁状態でレクターに保護されていたらしい。
レクターはグレアムに重傷を負わせる。
※原作と同じ武器、傷害、この後、グレアムは腎機能に障害を負ってしまう。映像作品では反映されていない設定だと思う。
アビゲイルの生存についてレクターは、「割ったティーカップが元に戻った」と話す。その後、アビゲイルを殺害した。
ウィルは黒いトナカイが息絶える幻影を見る。
※ここで、またアビゲイルの父親、ホッブスの犯行が再現される。
ホッブスの幻影や黒いトナカイはレクターの影響を表すものだと思っていたが、そうではなく、ホッブスの殺人衝動をウィルの共感能力が取り込んでしまった結果だったようだ。アビゲイルへの思いと結びつき、他の事件の場合よりも強く彼の中に残っていたのだろう。レクターは、ウィルの心理状態を利用してホッブスの欲望を彼の本質だと作為的に誘導した。しかし、アビゲイルの死とともに、その誤謬は正される。
ウィルを解放したのは、レクター側からの三行半と思われる。
国外逃亡に成功したレクターは祝杯を挙げる。同行のべデリア・デュ・モーリアは祝杯を拒否した。
※レクターは「永劫回帰」の中にあるのではないか。神の否定、美術、美食など快楽の追求、凡庸さへの侮蔑に耽溺する彼はニーチェの言うところの「超人」と共通点が多い。そう考えると劇中の箱庭、円環構造は必然なのかもしれない。
レクターがシーズン1、2ともにポイントを取った形に終わった。
後書き
今回も完走できて良かった。シーズン3ではチルトン先生の出番があるようなので楽しみです。
今後の展開に期待することは次の三点です。
- とにかくチルトン博士に会いたいです。
- ド派手な逮捕劇が見たいです。
- レッドドラゴンが背中の入れ墨を見せるシーン。
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シーズン2を視聴していてウィルとレクターを演じる二人の俳優の忍耐力に驚かされました。
映画「ロボコップ」に、こんなエピソードがあります。役員専用トイレで副社長のジョーンズと若手役員のボブ・モートンが喧嘩になるのですが、ヒートアップした二人の顔は、かなり近づいていました。
演じた俳優はコメンタリーで「キスしそうになった」「危なかった」と告白しています。ある程度以上、接近すると人間はジェンダーに関係なく、目前の相手とのキスを欲する本能があるようです。過度の緊張に耐え切れないのでしょうか。面白いですね。
マッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーは非常に接近した演技をしています。俳優は緊張をコントロールできるんだと改めて感心しました。
余談
S2E12に自分を切り刻むメイスン・ヴァージャーをレクターとウィルが見物する場面がありました。そこで、似たシーンのある映画をご紹介してレヴューを終わりにしたいと思います。
映画「メカニック」は、1970年代にチャールズ・ブロンソン主演で公開されました。
殺し屋アーサー・ビショップと弟子の青年、スティーブ・マッケナとの同性愛的な関係性は脚本家が意図的に自分の属性を表現した結果です。
当時、エンターテイメントは男性に向けて制作されていました。女性やマイノリティは度外視される傾向が大でした。そのため男性が受け入れやすかったホモソーシャルの文脈に則って男性二人の関係を描いています。
自殺する女性を二人の男性が酒を飲みながら鑑賞するという非常にミソジニーの強い場面です。このような形で情愛を表さざる得なかった脚本家の心中は計り知れません。
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記事に参照した作品
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アンソロジー光web企画作品「利口な女」
ある探偵がかかわった事件未満の出来事。
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▼「利口な女」前編
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折本「フランケンシュタイン博士、奮闘す」
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湿気で息苦しいような日々が続き、眠気がさして仕方ありません。みなさま、どうか健康に留意して、お過ごしください。
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Quiet Night of Quiet Stars(静かな夜) - ドーナツの穴
余談
この話は、男女CP作成スロットさま( https://slot-maker.com/slot/31031/ )のCPを用いて恋愛小説に仕立てたものです。
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海外ドラマ「ハンニバル シーズン1」感想
ひさしぶりの記事のため編集方法の変わりように戸惑っています。
内容詳細
海外ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』 シーズン1 (予告)
ハンニバル・レクターの若き日を描いた映画『レッド・ドラゴン』の登場人物を引き継いだ、オリジナルストーリー。 FBI捜査官ウィル・グレアムとの関係を描く。『羊たちの沈黙』、『レッド・ドラゴン』に描かれる前のハンニバル・レクターは、FBIで働く優秀な精神科医だった。彼の仕事は、連続殺人犯の精神を見ることができるという天賦の才能を持ちながら、同時にそれに悩まされている特別調査官ウィル・グレアムを助けることであった。ウィルの精神状態を診る役目だったレクターだが、次第に犯行現場にも立ち会う様になる。殺人事件の捜査でウィルに協力しながら、本性を覗かせていくレクター。善と悪の狭間を彼は歩いていく。(amazon prime video より)
前置き
今回は、海外ドラマに挑戦してみたいと思います。
この作品は、映像のルックが非常に美しく、演出も素晴らしいです。また、各話にサイコホラーやアクション映画のオマージュがあり、違和感なくストーリーに溶け込んでいます。
舞台はアメリカなのですが、ヨーロッパの雰囲気が強いです。それが役者選びにも表れています。マッツ・ミケルセンをはじめとする男優はもちろん、女優陣も画一化された美人ではありません。
特に原作に沿ったハンニバル・レクターの登場はトマス・ハリスを一度でも読んだことがある方であれば、感動ものだと思います。アンソニー・ホプキンスのレクター博士にまったく不満はありませんが、いかんせん痩身ではなかった。
ただ自分は、この作品を娯楽作品として楽しめたとは言い難いです。
犯罪捜査ものとして視聴を始めたため、男性二人の恋愛劇だと気づくまでに時間を要した。これが最大の敗因だったと思います。
共感能力
主役のウィル・グレアムは原作のグレアムとクラリス・スターリングが融合した存在です。共感能力によって事件と犯人像を読み解きます。
ただ、この共感能力がどのような過程で犯人像を導き出すのかという機序がドラマ内では示されません。ウィルは「証拠を見ている」と言いますが、その証拠から結果に至るまでの道筋はブラックボックスです。
これでは、彼の能力を超能力か魔法と見る他ない。このドラマに対する不満は、ここに尽きます。
ちなみにトマス・ハリスのグレアムも共感能力を用います。しかし、原作では他の人間が気がつかないような点に着目し証拠を分析する。基本的に古典的なシャーロック・ホームズの方法を踏襲しています。
四角四面にすべてとは言いませんが、もう少し推理してくれたら、ありがたかったです。
THIS IS MY DESIGN
シーズン1を網羅しての所感ですが、このドラマはヤングアダルト小説の映像化、「トワイライト」のようなヴァンパイアものに近い作品ではないかと考えました。
登場人物や物語に思春期の学生、学校の印象が強いです。同じく殺人鬼を扱った海外ドラマ「デクスター」も初期に警察を学校に見立てていました。スクールカーストという弊害はアメリカにおいても重要課題なのでしょう。
ここからは、シーズン1最終話のネタバレになります。すごく長いです。ご笑覧いただければ幸いです。
死んだホッブズの娘、アビゲイル殺害への関与を疑われたウィル・グレアムはFBIの捜査に協力し、身体検査を受ける。ウィルはアビゲイルの耳を吐き出した上、爪の間には血液、腕には被害者の抵抗を示す擦過傷という惨憺たる有様だった。
※身柄を拘束されるが逮捕はされない。おそらく形式上は任意の捜査協力と思われる。
自宅の家宅捜索の結果、模倣犯の仕業と目されていた遺体の一部がウィルの私物から発見される。アビゲイル殺害は判断がつかないウィルだったが、他の被害者については犯行を否定する。しかし、証拠はウィルが犯人だと告げていた。BAUのチーフ、ジャック・クロフォードはウィルを正式に逮捕する。
※この後、護送車からの逃亡劇となるが、まず親指の関節を脱臼したくらいで手錠を外せるものだろうか。こんなことが可能であれば、リドリー・スコット監督版「ハンニバル」ラストでのレクターの行動はお笑い草になってしまう。だが、ここで重要なのは可能かどうかではなく、ウィルが犯罪者であるエイブル・ギデオンの方法で脱出する件なのだろう。
ウィルは司法の体現であるジャックから離れ、レクターの側へ降った。
ウィルの逃亡を受け、ジャック、精神科医であるレクター、同じくアラーナ・ブルームの三者会談となる。アラーナは逃亡前にウィルと面会した際、行ったテストについて話す。認知能力を測るためのテストで面会時のウィルが異常な状態にあったと明らかになる。自分も同様のテストを数週間前に行ったと話し、レクターは二人に正常な結果を示す。
※おそらく警官やFBIは捜索に当たっているものと思われるが、まったく描写されない。外界が存在せず、まるで箱庭のようだ。テスト結果である時計のデザインは素晴らしい。レクターが正常な結果を自ら提出してきたため揺らいでいたアラーナの信頼は回復する。ジャックはウィルがサイコパスである可能性について考え始める。二人の関心はウィルに向かう。
レクターは逃亡中のウィルから訪問を受ける。二人は、これまでの事件を振り返る。
※時間の感覚が消失している。いくら経緯を省略したからといって時間は流れているはずだ。視聴者にも認知テストを強いる気か。
脳炎の症状が一時的に落ち着いたウィルは事件の全容を解明するためレクターに、すべてが始まった場所ミネソタへの同行を依頼する。
※事件の真相を知らされていないのはドラマの登場人物だけである。視聴者にはすでに開示されている情報だ。新しい展開は皆無、こちらは驚きようがない。予定調和である。
さすがにカーチェイスを期待したが、甘かった。道路封鎖や検問などという概念が劇中に存在していない。FBIの認識ではレクターを誘拐しての逃避行であり、登場人物の持っている情報だけで彼らの目的地がミネソタであるのは明らかだ。なぜなら、アビゲイル殺害の現場だけはウィルの共感能力によって捜査されていない。犯人像を正確に掴めなかったとしても、彼は自分の犯行か否かを確認できる。「証拠は裏切らない」からである。
ただ演出意図は明確だ。夜の静寂を走る車中でウィルとレクターは外界から切り離される。これから起こるエピソードは社会とは関係ない。二人の個人的な体験になるという宣言だろう。
アビゲイル・ホッブズの自宅で彼女が殺害された現場を検分する。夥しい血液の量と飛沫の状態からアビゲイルは首の動脈を切断されたらしいとわかる。彼女の父親であり、殺人犯のギャレッド・ホッブズも同じ場所、同じ方法でアビゲイルを殺そうとし、ウィルに射殺された。ウィルはホッブズの影につきまとわれていた本当の理由に行き当たる。ホッブズという証拠が指し示していたもの、それはチェサピークの切り裂き魔ハンニバル・レクターだった。
ウィルはレクターに銃口を向ける。
※ ここはまさに「あなたが足長おじさんだったのね」という場面になる。死体というプレゼントを贈りつけてきた相手なのだから間違いとも言い難い。ウィルの言う「証拠を見ている」という言葉は嘘ではないらしい。相変わらず、推理の過程は不明。
ともあれ、育ての親であり、恋人だったレディ・ムラサキにさえ拒まれた怪物、レクターの本性とウィルは対峙した。
途中介入してきたジャックによって最初の事件、ホッブズの殺害現場が再現される。ウィルはジャックの銃撃により被弾、レクターは事なきを得る。ウィルは治療後、殺人犯として収監される。
拘置所を訪ねたレクターはウィルに面会する。二人は初対面のように挨拶を交わす。
※誰も知らない真実を共有する間柄になった。恋愛の成就と見て差し支えないだろう。箱庭に円環構造、閉塞感で窒息しそうな世界観だ。
鉄格子越しの対峙はマイケル・マンの「刑事グラハム」からだろうか。グレアムは若き日のウィリアム・ピーターセン、「CSI特別捜査班」のグリッソム役が有名。
Manhunter Official Trailer #1 - Brian Cox Movie (1986) HD
後書き
完走できて良かったです。シーズン2にメイスン・ヴァージャーが登場するらしいという情報を頼みに頑張りました。
これからの展開に期待することは以下の3点です。
・とにかくメイスン・ヴァージャー。あとチルトン博士も気になります。
・チェサピークの切り裂き魔の逮捕劇。ド派手なのを希望。
・犯罪要素が耽美な雰囲気を醸し出すための背景に過ぎないことは承知ですが、もう少し証拠と結果の機序を。30秒程度で構いません。
海外ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』 シーズン2 (予告)
余談
銃について
http://www.imfdb.org/wiki/Hannibal_-_Season_1
こちらのサイトによるとウィル・グレアムの銃は「シグザウエルP226」なんですね。正式な捜査官ではなく、あくまでアドバイザーという立場なので銃はジャックの許可を得た持ち込みなのかな。質実剛健で知られる銃ですが、映画版「ハンニバル」でもクラリスが所持していました。ドラマとの繋がりを考えて感慨深いです。
また、「ロボコップ」のアレックス・マーフィの銃でもあります。
E2にあるビヴァリー・カッツがウィルに銃の指南をするシーンとよく似た場面が「ロボコップ」にも存在しています。(05:25~)
Anne Lewis A Tribute - Robocop
原作のグレアムを解体し、改めてドラマのキャラクター、ウィルを構築したという示唆なのかも知れません。
記事に参照した作品について
HANNIBAL/ハンニバル コンパクト DVD-BOX シーズン1
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犯罪小説風小話「心臓と鎧」
寒い日が続いています。こんな日は温かいお茶とともに春めいた書画を眺めて過ごしたいものです。
さて、今回はクライムノベル風の掌編をお楽しみください。めくる頁の上に『打氷声裏一舟来』の喜びがあればと願います。
犯罪小説風小話「心臓と鎧」
『犯罪現場が屋外だった場合、厳寒期は夏と比べ格段に有り難い』
架空のアジアの都市で、ある中年男性の警察人生最後の数時間
(香港のような制度は欧米式、居住者は主にアジア人という都市を想定して書いています)
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www.dropbox.com▼「心臓と鎧」後編
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中華風小話『龍女』
師走の忙しない時節ですが、一杯のお茶と軽い読みものをどうぞお試しください。
中華風小話『龍女』
山道を急ぐ男の前に現れた祠。謎の女の正体とは?
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