第二回折本フェアに参加しました
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第二回折本フェア開催のおしらせ。 | 酔庫堂
素晴らしい企画に参加させていただき、ありがとうございました!
福岡創作系同人&ハンドメイドオンリーイベント Collage Event Ade
映画「スプリング・ブレイカーズ」感想
いくつになっても政治的な正しさにほど遠いドーナツです。よろしくお願いします。
内容詳細
『ガンモ』『KEN PARK ケン パーク』などティーンのリアルな日常を見つめてきた鬼才ハーモニー・コリン監督による
異色青春ドラマ。刺激を求める女子4人組が春休みに裏社会へと足を踏み入れていく姿を 、ポップかつスタイリッシュに描く。セレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシ ュレイ・ベンソン、レイチェル・コリンという若手女優たちが集結し、体当たり演技に挑 む。彼女たちを悪の道へ引きずり込んでいく極悪人を、『127時間』などのジェームズ ・フランコが怪演。(シネマトゥディ ) ▼詳細
ネタバレなし感想
▼GTA*1を遊んだことのある方には『ふつうに良かった映画』ではないかと思います。
アイドル映画や百合もののような側面もあり、オッパイと暴力がカジュアルに楽しめますので是非ご堪能ください。
ちなみにスプリング・ブレイクは春休み*2という意味らしいです。
ネタバレあり感想
一言で言うと『女子大生4人でGTAをやってみた』という映画だと思います。
この作品は、GTAプレイ前にテンションを上げる戦意高揚目的の映画として有名です。ゲームとの親和性については既に語られているも同然ですが、私見を書き連ねてみたいと思います。
まず、若者たちの享楽的な映像が展開します。ゲームで言うところのムービー部分です。冒頭の強盗シーンはチュートリアルというところでしょうか。
やがて本格的なプレイへと突入しますが、この時点で『これじゃない』と一名がゲームを放棄します。制作者側代表のNPC*3であるギャング、エイリアンは『(ゲームはプレイヤーを)愛している』と彼女を引き留めますが、嗜好に合わないゲームを続ける気にはなりません。
ゲームのテイストが気に入った三名は、第二ステージへ。
ゲーム内のルールを学び、武器やアイテムを入手します。熟練していく三名ですが、習熟度の浅かった一人にトラブルが発生。『難しすぎる』と去っていきます。
ラストは、最後までゲームを放棄せず、あらゆるミッションを熟したプレイヤー二名がラスボスと対峙します。しかし、どんなNPCよりもゲームを知り尽くし、最強の装甲と武器を手に入れた彼女たちの相手ではありません。敵は、ただ倒れていきます。
そして、ゲームクリアした二人のバックに『現実逃避をするって最高』『大学に戻っても思い出の旅になる』と流れる。
車中の二人の表情は、『月曜日』を迎える顔なのだと思います。
『人生も映画みたいだったらいいのに』というアンナ・カリーナの嘆きが少しだけわかった気がします。
さて、本作は2012年のヴェネチア映画祭で金獅子賞を争った作品です。
時代の空気をうまく切りとった映画で賞を逃したのは残念な気がします。しかし、受賞はキム・ギドクの怪作『嘆きのピエタ』でした。妥当という他ないでしょう。
▼ビキニ鑑賞用映画では、こちらもお薦めです。
余談
作中、主人公たちは度々、実家へメールや電話をします。この部分が不可解だったのですが、あるアイテムを手掛かりに読み解いてみたいと思います。
『マイリトルポニー』という幼児番組をご存じでしょうか。
アメリカでは人気のプログラムでした。この映像が作中に数回、使用されています。
マイリトルポニーは毎回、手紙という形の報告書を提出して終了します。それは、番組の内容を幼児に自然な形でおさらいさせるための演出だと思われます。
この手紙の相手は、プリンセス・セレスティアという作品世界を統治している女王です。主人公たちのメールや電話の相手も母親や祖母といった女性に向けてのものでした。しかし、ここに共通項を見い出そうとするには、まだ材料不足という気がします。
ゲームという観点からすれば、セーブポイントなのかもしれません。
*1:グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto、略称:GTA)は、アメリカのゲーム制作会社・Rockstar Gamesが発売したコンピューターゲームのシリーズ。犯罪を中心にした内容が特徴。2013年9月時点では、全世界でシリーズ累計1億5,000万本の売り上げを記録[1]している大ヒット作品である。wikipeda
*2:春休み(はるやすみ)とは、学校等で年度末から年度始めにかけて設けられる春の長期休暇のことである。正式には学年末休業と学年始休業、あるいは2つを合わせて春季休業と呼称するが、一般に春休みと呼ばれている。大学および3学期制の学校では学期間の休みとなる。アメリカ、カナダなどでも「スプリング・ブレイク、Spring break」と呼ばれる同時期の休暇があるが、2月から4月中旬までと日本と比べかなり長期。3学期制は3学期と新年度の1学期、2学期制は後期と新年度の前期の間におかれる。wikipedia
*3:ノンプレイヤーキャラクター (non player character) は、元来テーブルトークRPG用語の1つであり、プレイヤーが操作しない(ゲームマスターが操作する)キャラクターのことを指す。NPCと略される(プレイヤーに操作されるキャラクターはプレイヤーキャラクター(PC)と呼ばれる)。現在ではコンピュータゲームでも使われる用語である。wikipedia
あの時ぼくも若かった
かつては若かったこともあるドーナツです。こんにちは。
さて。本日は、通常の三割増しに懐古的かつポエムですのでご注意ください。
わけがわからなかった映画
今回は、『わけがわからなかった映画』の体験について書きたいと思います。といっても嫌いな映画の話ではありません。
自分は映画が好きなのですが、映画通ではないため理解の及ばない作品が多数あります。
※ネタバレがあります。留意ください。
気狂いピエロ
「気狂いピエロ」Pierrot Le Fou(1965仏・伊)
ヌーベルバーグの巨匠、ゴダールの傑作として名高い作品です。
ミニシアターのすぐ尻が痛くなる座席で見ました。
当時、高校生だったのですが、とにかく辛かった。
何が描かれているかわからない場面、どう反映しているのか理解しがたいセリフの連続だったのは、まだ良かったのです。問題は己の自意識でした。
大半が退屈だったにもかかわらず、上映の間中、『楽しんでいるはずだ』と繰り返し暗示をかけ続けていました。なぜなら『気狂いピエロ』は名作として評価の定まっている作品です。それを多少なりとも映画に見識のあるはずの自分が理解できないわけがないと考えたのでした。
今、思い出すと自分の愚かさにあきれるばかりですが、若かったぼくは非常に傲慢で面倒なヤツでした。
幸い社会人になってから見直す機会があり、その時は少し楽しめました。
アンナ・カリーナが可愛いなとか、その程度ですが。また、その後、見た映画のお蔭で北野武やタランティーノ、松田優作の探偵物語のラスト*1などへの影響を感じ取れたのも良かったのかなと思います。
いまだにこの映画を理解できないでいます。結論として、ゴダールのような強力な知性には至れなかったということなのでしょう。
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タルコフスキーのストーカー
この映画も同時期に見てますが、こちらは面白かったです。でも、テーマとかそういうのは全然わかりません。
単純にチェルノブイリを連想しましたが、時期が合いません。
とにかく全編がシンボルと暗喩に彩られた作品です。
あまりにも鑑賞者の教養に頼った作品は、必要なデータが提出されていないと感じてしまいます。しかし、タルコフスキーの場合は、旧ソ連体制下で制作された映画であることを考慮すべきなのでしょう。
表現が制限されているとすれば、シンボルや暗喩に頼る他ないからです。
『ノスタルジア』や『サクリファイス』のような他のタルコフスキー作品では、非常に美しい情景が撮影されています。しかし、『ストーカー』は薄汚れた風景が展開するだけです。そこに美しさがないとは言いませんが、一線を画しているように感じました。
久しぶりに映画評を漁ってみようかなと思います。
ジェイコブスラダー
前二作はともかく、これもかという声が聞こえてきそうです。
本当に素人が映画を見ているだけなんですね。お恥ずかしい。
映像美の旗手、エイドリアン・ラインの作品です。ですので、ちゃんとお色気もあります。
映画をご覧になった方ならご存じですが、ラストで明確に何を描いた作品なのかが語られます。しかし、これを覆すような情報が最後に示される。
その破綻が理解しがたく、当惑させられます。
この作品は、男が自分の死を受け入れ、救済されるという話と告発映画の二つに空中分解しているような印象を持ちました。二つの要素に何ら関連づけがなされていないため混乱の中で幕を閉じるしかないのではないかという憶測です。
また、その原因として、制作側の方針転換があったのではと想像しますが、ここまでくると完全に妄想ですね。もちろん根拠は、まったくありません。
映画は非常に面白い。特に地獄巡りのくだりは白眉です。また、『ホームアローン』でブレイクする前のマコーレ・カルキンが愛らしい。まさに天使です。
現在の彼を顧みると感慨深いですね。ですが、そうするとティム・ロビンスは今、いくつなんだろうと考えたりします。
当時、『フラッシュダンス』『危険な情事』の成功で名声を得ていた監督がどうしてティム・ロビンスを主役に据えたのか。もっと有名なイケメン俳優を配することが可能だったはずなので不思議です。
チャーリー・ブラウンのような容姿、背は高いが筋肉質ではない体。しかし、服を着せると映える。面白い俳優だなと思います。
ジゼベル役のエリザベス・ペーニャの扱いは、おおらかというか、かなり無神経です。時代を感じますね。
終わりに
他にもまだありますが、この辺にします。
わかりやすい評論、解説などがありましたら、ご教示ください。
未年にちなんだ折本を作りました
あけましておめでとうございます!
どうにかこうにか1月中にご挨拶できてホッとしています。
お年賀折本「屠所の羊」
▼さて、今回はこちら。沙汰なしだった折本です。
お年賀がわりにどうぞお持ちください。
第二回「短編小説の集い」に参加された小説の感想を書きました
イベント詳細
▼今回こちらです。
素敵な企画に参加させてくださいましてありがとうございました!
【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
▲すでに締め切られています。
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