第7回「短編小説の集い」に参加された小説の感想を書きました
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感想記事まとめ
参加作品の感想
所感を書き連ねます。ネタバレや勘違いも多いかと思いますが、よろしくお願いします。
佐藤
不要と思われるメールを削除せずに確認を取る。こういう人物の存在が人の縁を繋いでいくのだなと感じました。
いくつか疑問点はありましたが、長文版を拝読することで解決するかスルーしてよい事柄なのがわかりました。感想は投稿作のみに留めさせていただきたいと思います。
この素晴らしい世界
文明が綻んだような舞台の中でのボーイミーツガール。素敵ですね。
二人の行く末が明るいものであればと思います。
今夫と未来子
今夫と未来子と僕という三人の当事者がいたということでしょうか。長口舌が面白かったです。
ノーフューチャー
拙作です。こんな感じの話を書きます。よろしくお願いします。
十年後のあなたへ
多忙を理由に自分を誤魔化してきた主人公が己と向き合う。普遍的で胸を打つテーマだったと思います。
鯱とあなたと私
別れの時に相手と自分の価値観の違いを思う。悲しいお話ですが、前向きな力強さも感じられます。
Ark
多様性を失った世界でいったい何が起こるのか。差別をゲーム的に楽しむようになるという展開が面白かったです。
今も、昔も、これからも。
結婚を控えた友人との一夜の出来事。思い出話は、とても一晩で語り尽せそうもないですね。
幻想井の頭線
電車のように複雑な物体を完全にイメージできるというのは、すごい能力だと思いました。イメージしている本人が卒中に見舞われたらと少し心配になります。
message
ボーカロイドというものを今回初めて知りました。勉強になります。
未来からのメッセージが現在の主人公を救う。素敵なお話だなと思いました。
夏の日
詩編のようですね。夏の終わりの風景が思い出されます。
旅立つ
封印されていた少女の旅立ち。外界はどんな世界なのでしょうか。
いたずら
思いも告げないうちに楽しい時間を逃してしまう。機会が訪れたとすれば、今度こそ思いを遂げてほしいですね。
選択
夢が潰えたのは良かったのか悪かったのか。もしかしたら、止めてもらいたかったのかもしれませんね。
未来203号室
自分のしたいことを素直に行っていて目的もはっきりしている。案外、恵まれているんじゃないかなと思いました。
違の血
子を望む妻の気持ちが痛々しいです。不幸な出来事が少しでも転じて行けばいいなと思います。
僕と僕
愛香という存在を明確にイメージできませんでした。こちらの問題かと思います。すみません。
Hard to say I'm sorry.
非常に知的で思いやりのある先生の存在が温かいですね。無知からくる恐怖を伴う問題でもあるので難しいのだろうなと思います。
青空スニーカー
老人と子供は、死に近い存在と考えられるので、物語のけん引役として適切だなと思いました。トラックをかける水色のスニーカーが目に浮かぶようですね。
エージェントの仕事
コミカルな始まりがいいですね。回復したとしても、つらい現実と向き合うだけと思われるので、このままでいいのかもしれません。
塔から落ちたイソハヤミ
造語を説明なく読者にぶつける雰囲気作りが面白いですね。翻訳小説のような味わいがあります。
未来予測
占いのようなスピリチュアルなものと科学や公権力が結びついてくるのは面白いですね。今回は収まるところに納まって良かったのかなと思います。
サクリファイス
頭脳明晰になるだけでなく、イケメン化するとは羨ましい限りです。犠牲者を出してしまった手前、兄が国家に役立つ人材に育ってくれるといいですね。
例え時が二人を分かつときも
運営お疲れ様です!
面白かったです。参考作かと思いましたので、具体的な所感は控えます。
※あまりにもネタバレが酷かったため5/6付で一部、修正しております。改善されているかどうか甚だ不安ですが、よろしくお願い申し上げます。
余談
今回は「未来」というお題のためかSF的なガジェットを利用したもの、漠たる不安に対するものが多かったと思います。
拙作は後者でした。しかし、主人公は思春期で苛々しているだけです。経済的に潤うというのは大変な恩恵になります。たぶん幸せになってくれるんじゃないかと考えています。
投稿作の中では、「Ark」に惹かれました。不公平、不平等を問題とするのは非常に現代的ですが、その果てに何があるのか。ひとつの答えが示されていたように思います。
また、個人的な課題として登場人物の視点を読者に提供できたらと考えています。その点で「選択」はとても参考になりました。
今回も楽しかったです。参加させてくださいましてありがとうございました!