第五回SMD『真夏の競演』に参加しました
最近、地味に活動しているドーナツです。よろしくお願いします。
イベント詳細
▼今回はこちらです。
素晴らしい企画に参加させていただき本当にありがとうございました!
▼概要
『競演』とは、共通のお題を含む短編・掌編の小説作品を投稿するイベントです。 「唯野誠一のブログ」より抜粋
▼ジャンルは「ファンタジックホラー」、お題は暁時雨さん( ナユナユ@暁隊長(SMD) (BustersKey) on Twitter )が公表されている『祭り』『旅行』『夕立』から選択します。
▼「ファンタジックホラー」とは
「ファンタジックホラー」とは、単に驚かせるホラー作品であるだけではなく、広義に現代の日本人が抱える心の闇、社会全体が抱える闇、そこに置き去りにされた人間の不安と恐怖と、そして愛を描いた物語の総称です。皆さんの感性で捉えて戴ければ大丈夫です! 「唯野誠一のブログ」より抜粋
参加作品
▼お題は『旅行』『夕立』を選びました。
◆第五回SMD『真夏の競演』参加作品
『【競演】死が二人を分かつまで』
ある男の妻に対する愛の行方。ブラックコメディに近いです。
参加者インタビュー
◆第五回SMD『真夏の競演』参加者インタビュー記事
▲第五回に参加された方々のインタビュー記事です。
好きな著者や小説に興味を持った切欠など楽しい内容となっています。
是非ご一読ください。
作品感想
▼他の参加者に方々の作品(敬称略、インタービュー記事の並び順)
※感想は予断、独断です。的外れだったらすみません。
暁時雨『 さよならのかわりに 』
若い恋人同士特有のみずみずしい交流が描かれています。
悲しい過去は清算され、未来が開かれていくのでしょうか。
唯野誠一『 赤き夜の洗礼 』
不快な出来事でも『創作の足しになるかも』と考えてしまう作家の性が面白いですね。
若者に対する主人公の心情がリアルで情景が目に浮かびました。
天野音色『 炎の女王サランディラ 』
登場人物同士の掛け合いが楽しく、キャラクターが練られているなと感じたのですが、長編のサイドストーリーなんですね。他のお話も拝見したいと思います。
kuroneko『 花 』
少し心配になるくらい真面目で着実に歩んでいる青年に訪れたささやかな潤い。
衣服が花の様相との相似になっている表現が巧みだと思いました。
ましの『 美し夢 』
悲惨な状況ながら、友人が主人公に献身的に尽くしている姿が素敵でした。
主人公の見たものは幻なのか奇跡なのか。考えてしまいます。
鋼雅暁『 悲恋~小野妖怪よろず相談処・現代編~ 』
古の都で人知れず繰り広げられる戦闘。
少女の決意と試練、壮大な物語の一場面という趣ですね。
悠木旭『 アリスの奇妙なお伽話 〜古書堂・不思議ノ国〜 』
お伽話というのは口伝によって語り継がれてきたものだと思います。
新たな語り手の解釈によって生まれ変わるのが楽しいですね。
明久『 京乃闇 夢現 』
趣のある正統派の怪談です。古都の雰囲気や方言が素敵だなと思いました。
生活に疲れた中年の男が主人公というのも親近感がありました。
河野る宇『 デッドヒートに焦らせて 』
文章が非常に読みやすいですね。会話で進行していくためか躍動感があって楽しいです。
イケメンで秀才の男子高校生コンビは羨ましいばかりでした。
田中せいや『 バス旅行 』
癒しを求めて購入した玩具で大変な目に。人生は甘くないなと実感します。
その上、何よりも恐ろしい逼迫した恐怖に見舞われるとは。主人公に合掌です。
畑本祥光『 ある夜の出会い 』
懐かしい田舎の風景。そこで出会った不思議な出来事。
夢と諦めずに突き進んでいく主人公は勇気があって眩しいですね。
月夜見流菜『 la lune bleue 』
難病と吸血鬼という組み合わせに驚きましたが、考えてみれば納得です。永遠の命を与える存在なわけですから。アイデアに脱帽です。
長緒鬼無里『 この世であなたと 』
「雨」を意識させるお話でした。雨はいつの間にかやって来るものであり、「訪う」という表現をされることもあるので選ばれた題材が的確だと思いました。
ナマケモノ『 呼び声 』
主人公の心に呼びかけていた兄は、自分自身だったのでしょうか。
辛い経験を乗り越え、本当の兄に出会えたのかなと思いました。
にゃんこ☆『 ナツノ、オモイデ 』
既存作品のサイドストーリーのためか、登場人物をよく把握されていると思いました。
主人公の少女には不可解な部分があり、そこが魅力的ですね。
▲随時更新します。
余談
▼こちらは余談になります。
▲今回の話は、「夜更けのエントロピー」に収録されている「最後のクラス写真」から着想しました。内容は全然違います。
ダン・シモンズ*1の短編はゾンビ物ながら笑いあり、涙ありの傑作ブラックコメディです。
▼こちらの記事の紹介がわかりやすいと思います。
▼同時期にこちらも見てました。
ハーク・ハーベイ監督「恐怖の足跡」*2
カルトホラー、ゾンビ物の原点と言われている映画です。
こういう作品を見るとJホラーというのも一日で作られたものではないと痛感します。
『スペース☆ダンディ』シーズン2 番宣CM・第3弾 - YouTube
「スペースダンディ」をgyaoの週遅れで見ているんですが、今回の『悲しみのない世界じゃんよ』の元ネタのひとつじゃないかと思いました。
「シックスセンス」の元ネタとしても有名ですね。
More (1969), Barbet Schroeder - Original Trailer ...
▲バルベ・シュローデル*3監督「モア」
ラストにピンクフロイドっぽいのが流れていたので、たぶんこれも。
新しいところでは「パンズラビリンス」でしょうか。
前半の記事とまったく関係ないですね。(汗)