映画「サディスト」感想
劇場にかかっている映画にしようかとも思ったんですが、ネタバレしない自信がない。そこでフワッとした感じで古い映画の感想を書きます。
作品詳細
ネタバレなし
今回は、1960年代の映画「サディスト」*1、いわゆるカップル連続殺人鬼「スタークウェザー=フューゲート事件」をモチーフにしたものです。
この手の作品では、テレンス・マリックの「地獄の逃避行」*2が有名だと思います。
ネタバレあり
正直、テンポが悪いです。しかし、見る間に状況が逼迫していきます。
犯人の被害者への仕打ちは意味がわからなかったりしますが、この時代はヘイズ・コード*3という規制があったようです。
かなり厳しくて必然性のない肌の露出はNG、ドキュメンタリー(ヌーディストビーチ、未開地の住民の撮影など)は許されていたらしい。当時、女性が辱めを受けたという表現は、服を破く、顔を汚す、髪を乱すくらいが精々だったのかもしれません。
被害者側は、あらゆる手を尽くしますが、事態は窮迫、ジム・トンプソン的な救いのないカタストロフとなります。
この映画ではコーラが面白い小道具として出てきます。
処刑を行う際によく使われるセリフ回しながら、コーラを「飲み干したら」というのは初めて聞きました。壜のコーラを短時間に飲むのは難しい気がするのですが、苦しくならないのでしょうか。もしかするとスポンサーなのかもしれない。
状況は過酷ですが、そこは何だかコミカルでした。